何が起こるかわからへん (番外編 by田内)
今回ご紹介させて頂くのは、患者Hさんは39歳。
初めて当院に来られた状態は、
基礎体温がガタガタでストレスいっぱいでした。
まず、西洋医学的な問診から。
チョコ嚢腫、子宮内膜症、子宮筋腫をはじめとして、
いくつかの婦人科疾患があり、
高温期の黄体ホルモン値も良くない。
ご年齢を合わせて考慮すると、出来るだけ早い妊娠が望ましいので、
体外受精の準備をしながら(その間はタイミングでトライ)、
体質改善してからステップアップするスケジュールになりました。
次に、東洋医学的な問診。
チョコ嚢腫、子宮内膜症、子宮筋腫
腹部・足先の冷え
月経の色が暗い(鮮血の色ではない)
月経時に血塊が出る
舌下静脈怒張
脈が渋っている
これらは、「お血」の症状。
基礎体温がガタガタで乱れている
ストレスがいっぱい
これは、「肝気鬱結」の症状。
Hさんは、ストレスいっぱいで気の巡りが悪く、
それが子宮・卵巣や足先の血行不良や冷えに繋がっていました。
そこで、
1)気の巡りを良くしてストレスを軽減
2)お血を改善して子宮・卵巣に新鮮な血液を巡らせる
3)高温期の持続力をアップ
まず、鍼灸・整体でストレス軽減と血行改善を目的に、
生理中、卵胞期、高温期各1回施術(整体、整体、鍼灸)を行い、
高温期の基礎体温がキレイに、なおかつ伸びやかになりました。
同時に、腹八分目ダイエットを心がけていただき、
1週間で-2kgの自然なダイエットに成功。
病院の検査で卵管造影もされて卵管の詰まりも解消されました。
その後、基礎体温が整い、体調も良くなり、妊娠。
以前、 タイミングや人工授精には卵管検査を・・・ でご紹介しましたが、
卵管検査は大切です。
今回のHさんのケースでも、結果的に、卵管造影検査から2ヵ月後の妊娠でした。
上の写真が通院前の体温。
かろうじて高温期にはなっていますが、高温期が弱く、
バラツキも大きく、ハッキリと2層になっていません。
下が通院後の体温。
very good とまではいかないものの、
バラツキが少なく、全体的に整っていました。
Hさんの基礎体温を見て頂くと、
完璧にならなくても妊娠できることがお分かりだと思います。
大切なのは以前よりも改善していること。
そうすれば、まるでスイッチが入ったかように
妊娠される方もおられますからね。
田内
0 Comments on "何が起こるかわからへん (番外編 by田内)"